夢箱 闘神戴冠式2

「サタン様?」
サタンを覗き込むようにして柚迂利は声をかけた。
「・・・」
主人が無言でいると柚迂利は覚悟を決めて主人の肩を数回ゆする。
「サタン様。寝てないで聞いてください」
「んっ。もう始まったのか?」
サタンは数回目をぱちぱちさせると柚迂利に尋ねた。
「違います。あのサタン様がさらう予定の相手ですが
見たことありませんか?」
有利は集まりつつある闘神のほうを見た。
「どれ?」
サタンはゆっくりとその方向を見る。
「ほらあれです」
柚迂利はサタンを担ぎ上げてきた闘神を見る。
まさか神の方だとは思わなかった、確かに魔力が顕在していたはずだ。
「ン・・・見たことあるような、ないような」
「あのサタン様を担いできたお相手ではないですか。
しかも、こっちが気圧されるくらいの強い魔力を持つ」
アレは震え上がるほどの魔力の持ち主だった。
「お前がいたというんならいたんだろう」
まったくサタン様は。あまり外界に興味がないらしい
「あぁ始まりますよ。起きてください」
そういい終わる前にサタンはあの闘神の耳についてある宝石を見てつぶやいた。
「アサジストだ」
「ようやく思い出しになられましたか」
「アイツには苦い思いをさせられた」
「そうですか」
たぶん城まで送られてきた事思いながら、優秀な執事は黙っていた。
 
「ケネス来たようだ」
アイノはボソッと呟いた。
「はいはい」
「久しいな。客人」
サタンはアイノに向かって微笑んだ。
「・・・」
アイノはサタンを無視した。
「アイノ、サタンと知り合いか?」
ケネスが不思議そうにアイノに尋ねた。
「ベッドを共にしたが」
他にどうも言いようがないのでアイノはそう答えた。
「アイノという名か。しかしベッドを共にしたとは露骨ではないか」
サタンはいやそうに顔をしかめる。よっぽどあのことがいやなのであろう。
「事実を言ったまでだ」
「アイノ君何してきたんだい?ゼン神である僕に聞かせていだたきたいな」
何処からかやってきたゼン神は睨むようにアイノを見た。
「ベッドでのことか、まずサタンをベッドに寝かせあいつの上着と俺の」
「そっ、そんなことまでしたんですかサタン様!」
最後までいおうとしたら、言葉を切られてしまった。
「俺は、(寝てたから)しらん」
サタンは癇癪もちらしい。
「寝てる間に押し倒された!!」
サタンの執事である柚迂利は大声を上げた。
「酷く誤解があるようだ。倒れたあいつを解放しただけだ」
アイノはやれやれといった風にいったが回りはそうは思ってくれなかったらしい。

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サタンは可愛い顔してプライドが高い予定。

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