夢箱 魔力

 
舞神の会議が終わり皆でお茶を飲んでいるときだった。
「ねぇ。アイノなんで呪文を唱えなきゃ魔法が使えないのでしょう?」
それは唐突の質問だが日頃シャロライナとすごしている
ユーフテスとアイノにはよくあることだった。
「精霊の力を借りるため、もしくは強制するために呪文をよういるって
聞いたことはあるよ。テスは何か知ってる?」
魔法については三人の中で最もテスが知っている。
テスの親は幼い術師神と呼ばれる魔法を布教する神々だとアイノは聞いたことがあった。
「アイノの言っていることであってる。でもそれだけではない。
シャロは自分が精霊の力を借りていちいち魔法を使っていると思うか?」
「いいえ。私の魔力が減りますから違うと思います」
「そうだ。私たちは魔力と呼ばれるって待て!シャロなんで魔力なんて知ってる」
テスはシャロはじっとみていた。
シャロは気にした風もなくゆっくりとハーブティを飲む。
「何でっていいましても。テスがいっていたじゃありませんか?」
アイノはシャロがどういう経緯をたどって知ったか分かってはいたが黙って経過を見た。
「アイノすまないがちょっと席をはずしてくれない?」
テスは少しばつが悪そうにいう。
もちろん外されてうれしいと思わなかったアイノはテスに向かってにっこり。
「嫌です」
と答えた。
こうなるとアイノも結構たちが悪かった。
いくら言っても言うことを聞かない。
「いいじゃないですか。アイノに内緒にするんですか?友達なのに」
友達と言われたテスは弱い。
テスにとってこの二人は慕われるだけでない
互いに慕うことのできるかけがえのない友人だ。
「分かった。でシャロいつの話だ」
「ほら貴女が一人で買い物行くって言ったじゃない?
私も行きたくて付いていったのだけど行き先は荒れ果てた荒野。
おまけに見たことのない魔法使うからじっとしてたの
時々これが魔力かとかいってたじゃない」
「使えたのか?」
テスはあきれた声で言った。もう仕方ないといった感じだ。
「じゃなかったら減らないですわ。ただ少しずつしか戻らないみたいで」
「シャロ。私が魔力について教えてやる。今度の休み何時だ」
「明日は2〜5時まであいてますわ。
他は不定期ですの。でもアイノも一緒じゃなきゃ嫌ですわ」
「仕方ない。アイノは大丈夫か」
ここまで語っておいて興味がないはずないと思い声をかける。
「うん。でも魔力知ってるし。使えるよ」
二人はアイノのほうに目を向けた。
「アイノもまさか・・・」
テスは額に手を当てた。
「それはないですわ。だってアイノ闘神の用事でしたもの」
「だって遊びに行ってるもん。この前サタンに会ったよ」
あそこの空間も行きなれた。襲ってくる相手は振り払うけど中は良心的だ。
「アイノ何もされてませんか?」
テスは心なしか恐る恐るといった様子だ。
何せ相手は闘神アイノと並び上回るといわれるサタン。
アイノは残虐に殺すと見せて実際浄化している。
サタンもそうとはとても思えない。
「サードニクスをもらっただけだよ」
悪魔が贈り物。
それも天使に。
「大丈夫だよ。闘神の姿で行ったから」
二人の沈黙を破るようにアイノは笑って言った。
二人にとってのその言葉は何よりの救いの言葉だったはず・・・。 
 
小説


闘神の時のアイノを訂正するように弁解してる。アイノにとってこの二人は姉です。
二人にとってもアイノは弟。この三兄弟優しいんだけど。
立場が上のせいなのか意地悪な発言もします。
魔力について後日語ってもらいます。たぶん。

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